当社の製材工場では国産の桧と杉の原木(丸太)を主に製材しています。特に桧の製材量に関しては年間15万m³(2019年度計画)と全国トップレベルの製材量です。当社で製材された桧は、桧集成材用のひき板(ラミナ)と桧構造用製材品用の角材として製品化されます。
桧の板材と角材の両方をセットで製材する事で、太い丸太でも、細い丸太でも無駄なく製品を取ることが出来て、多様な径級の桧丸太に対応する事が可能な製材を実現しています。
桧は主に本州の福島県以南に生育しており、有名な産地としては「富士山麓」「木曽・東濃」「紀伊半島」「岡山」「愛媛・高知」「大分北部」「熊本南部」などで、特に西日本に多く分布しています。なかでも当社の所在地でもある愛媛県にはたくさんの桧が生育しており、桧の一大生産地となっています。
2017年度の愛媛県における桧原木の伐採量は24万m³と全国の都道府県の中で第一位の伐採量を誇りました。当社では、地元の資源を有効活用した物づくりに取り組んでいます。杉製材については、主にCLT用のひき板(ラミナ)の製材と2x4部材用の原盤の製材を行っています。CLT用のひき板も2x4部材用の原盤もどちらも「板挽き製材」にあたり、板挽きを製材の中心に据えることにより桧製材と同じく、太い丸太から細い丸太迄、様々な径級の杉原木から無駄なく製品を取得する事が可能です。
桧は「アルファ‐カジノール」などの天然の油分を多く含んでいます。これら天然で蓄積された油分の効果によって、耐久性、耐水性、防虫性なども高い水準でまとまっており、さらに日本人が好むさわやかな芳香も発生させます。これらの特徴は、住宅の部材において、湿度の高い環境に長くさらされ、シロアリ食害の危険性の高い『土台』に使用する事に非常に適した特徴です。
国産材で、安定的に調達可能であり、高い強度と耐久性、シロアリに対する対抗性を兼ね備える桧は、目立たない所で住宅を支える縁の下の力持ち『土台』に、最も適した材料です。当社ではこの特性に着目して主に桧の無垢製材品については、在来木造軸組み工法向けの土台製品の生産を行っています。
樹種 | 種類 | 乾燥 | 等級 | ※製造サイズ(mm) | 主な用途 | ||
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厚み | 幅 | 長さ | |||||
桧 | 甲種Ⅱ | SD20 | 2級 | 105 | 105 | 3,000 | 土台 |
4,000 | |||||||
120 | 120 | 3,000 | |||||
4,000 |
※ 製造サイズについて、上記サイズ以外にも対応可能な場合がありますので、ご希望の方は当社まで直接お問い合わせください。