株式会社サイプレス・スナダヤ

集成材

集成材

平行に積層接着
ひき板を繊維方向に平行に 積層接着した木材です

集成材とは特殊な接着剤でひき板(ラミナ)を繊維方向に平行に積層接着した木材製品の事です。技術的にはCLTと同様の技術を用いて製造されますが、CLTがひき板を繊維方向に直交して積層接着するのに対し、集成材は全てのひき板を平行に貼り合わせて、主に軸材を構成し、現在日本で最も普及している木造住宅の工法である在来軸組工法用の建築材として、梁、柱、土台などに一般的に使用されています。

集成材
集成材
CLT
CLT

集成材の特徴

集成材はまず、丸太からひき板(ラミナ)と呼ばれる板を製材によって切り出し、これを板の状態で乾燥させ、大きな節や割れなどの欠点を取り除き、特殊な接着剤を使って長さ方向と厚み方向とに貼り合わせる事によって製造されます。

乾燥
1. 乾燥
含水チェック
2. 含水チェック
1次削り
3. 1次削り
欠点除去
4. 欠点除去
フィンガージョイント
5. フィンガージョイント
2次削り
6. 2次削り
積層接着
7. 積層接着
仕上げ削り&検品
8. 仕上げ削り&検品
フィンガージョイント部
フィンガージョイント部
JAS認証書
JAS認証書

まず、集成材の乾燥について、集成材は断面の小さな板の状態で乾燥を行います。板の状態で乾燥する事によって、断面の大きな角の状態で乾燥した木材に比べてより含水率を落としやすく、材料全体でも均一な乾燥が可能となります。よく乾いた木材の方が、その後の形状変化などが起こりにくく寸法や形状が安定します。

次に、木材は自然の素材なので、ある物は節がたくさんあったり、あるものは割れていたりと原料の段階では品質に大きなバラツキが生じてしまいます。これらの規格外の欠点をカットして、残った木材の健全な部分をフィンガージョイントと呼ばれる特殊な接着剤を使った、たて継ぎ技術によりつなぎ合わせる事で、品質のバラツキを抑えた板にそろえていきます。最後にばらつきが少なくなった板どうしを再度特殊な接着剤で貼り合わせる事により、1本の集成材製品が完成します。

集成材はこの様な製造工程を経ることによって、通常の木材製品に比べて、品質が安定し、寸法や形状安定性に優れます。 JAS(日本農林規格)によって認証を受ける製品ではありますが、その中でも非常に工業製品に近い特徴を有する木材製品と言う事が出来ます。


集成材のメリット

集成材はひき板(ラミナ)の段階で十分な乾燥を行い、最終製品の状態では含水率を15%以下まで落とします。これにより、木材の狂い、割れ、反りを抑え、通常の木材製品よりも寸法や形状安定性において高い精度を実現します。また、木材の持つ大きな節や割れなどの欠点を製造工程で除去する事により、品質のバラツキを抑えた安定した製品を実現することが出来ます。

そして、製造時には目視または機械的な方法によりひき板を等級分け(グレーディング)し、必要に応じて等級分けしたひき板を組み合わせて貼り合わせる事により、強度性能の表示と保証が可能になります。更にフィンガージョイントと呼ばれるたて継ぎ技術を用いることで、長さを自由に設定でき、貼り合わせる板の枚数を変える事により、様々な断面サイズにも対応できます。

これまでの木材製品が原料となる丸太以上の大きさや長さの製品を製造できなかったのに対し、集成材は原料となる丸太の大きさに影響されずに様々なサイズや長さの製品に対応する事も可能としています。

桧集成材

法隆寺
法隆寺
桧集成材
桧集成材製品

桧は日本が世界に誇る大変優れた木材です。強度、耐久性、耐水性、防虫性などがいずれも高く、なおかつ加工がしやすく、日本人が好む特有の芳香を発し、抗菌性も併せ持つなど、建築用材を含め、様々な用途に利用できる非常に有用な木材です。建築用材としては古来より高級建築材として認められており、宮殿や社寺仏閣の建設には、古くから桧が使われてきました。代表的な利用例としては『法隆寺』や『薬師寺』の塔に桧が使われており、法隆寺に至っては建築から1,300年もの年月を桧の構造材が支え続けています。この桧を当社では集成材に加工し全国に販売しており、桧集成材を製造するメーカーとしては全国でも最大級の生産量を誇ります。古から伝わる優れた国産材素材である桧と、現代に完成した集成材の技術が融合し、より品質の安定した桧製品としてのご提供を可能としています。


桧集成材仕様詳細

桧構造用集成材 仕様詳細(JAS認証製品)
樹種 構成の種類 強度区分 使用環境 ※製造サイズ(mm) 主な用途
厚み 長さ
同一等級 E95-F315 C 105 105 2,985
4,000
6,000
120 120 2,985
4,000
6,000
樹種 構成の種類 強度区分 使用環境 ※製造サイズ(mm) 主な用途
厚み 長さ
同一等級 E95-F285
E95-F315
A 90 90 3,650 土台
4,000
E105-F345 A 105 105 3,000
3,650
4,000
120 120 3,000
3,650
4,000

※ 製造サイズについて、上記以外のサイズにも対応可能な場合もありますので、ご希望の方は当社まで直接お問い合わせください。

米ヒバ集成材

米ヒバ立木
米ヒバ立木
米ヒバ生育地の地図
米ヒバ生育地の地図
米ヒバ集成材製品
米ヒバ集成材製品
米ヒバ集成材製品
米ヒバ集成材製品

米ヒバは「ベイヒバ」「イエローシダー」「サイプレス」などと呼ばれ、学術的にはヒノキ科ヒノキ属に属する桧の親戚にあたる針葉樹です。生育地は北米西岸地区で、北はアラスカ州東南部からブリティッシュ・コロンビア州西岸、ワシントン州西岸、オレゴン州西岸の沿岸地域の山脈の標高700m以上の場所に主に生育しています。生育は極めて遅く、年輪が細かく刻まれ、大きい物の樹高は50m以上、直径は2mを超えるものもあります。米ヒバは1955年ごろから日本に輸入が開始されました。

当初木材の色合いやその独特のにおいが「青森ひば」に似ていることから、日本では北米ひば、すなわち『米ヒバ』と呼ばれ広がって行きました。米ヒバは耐久性、耐水性に優れることから、現在北米では鉄道の枕木、ヨットハーバーなどの桟橋のデッキ材として、また飲料水を供給するための水槽(木槽)として多く使用されています。日本でもコンクリート枕木が一般的になるまでは、鉄道の枕木としても使用されており、その耐久性(耐水・防蟻・耐腐朽)から重要木造建築物の建設や修復用の構造材として現在も広く使用されています。

米ヒバは、腐朽菌などに強い抵抗を示す「ヒノキチオール」を国産の桧よりもたくさん含有しているケースがあり、桧以上に耐水性やシロアリに対する抵抗力を有しています。したがって住宅の土台用材に非常に適した材料と言う事が出来ます。一方で、米ヒバは桧に比べて加工が難しく、北米から輸入されてくる関係上輸送コストなどにより桧に比べて高価な商品になってしまうというデメリットがあります。

米ヒバは非常に優れた樹種特性を有する木材ではありますが、北米のオールドグロスと呼ばれる、何年も何百年も人の手が入らなかった天然の森林から多く伐採されてくるので、その分素材としての品質のバラツキが非常に大きな材料と言えます。当社ではこの米ヒバを集成材化する事により、優れた樹種特性はそのままに製品の安定的な供給と、品質性能の安定の両立を図る事に成功しました。


米ヒバ集成材仕様詳細

米ヒバ構造用集成材 仕様詳細(JAS認証製品)
樹種 構成の種類 強度区分 使用環境 ※製造サイズ(mm) 主な用途
厚み 長さ
米ヒバ 同一等級 E95-F285
E95-F315
A 90 90 3,650 土台
4,000
E105-F345 A 105 105 3,000
3,650
4,000
120 120 3,000
3,650
4,000

※ 製造サイズについて、上記サイズ以外にも対応可能な場合がありますので、ご希望の方は当社まで直接お問い合わせください。

トップページへ戻る